目次
株価予測_前回のおさらい
前回はティッカー一覧を取得できたので、株価を取得する方法を書きました。株価取得のコードはpart1とそこまで大きな差はないですが…
株価予測_今回やること
今回は予測の前に使用する変数について記載していきます。
株価で取得した値は6つになります。
ただし、トレーダーの一部の人は組み合わせて説明変数を作って使っていると思います。
なのでChat-GPTに質問を投げた後、説明変数を見ていこうと思います。
株価とは
特定の時間における株式の市場価格を示します。この値は技術分析で使用される「移動平均線、RSI、MACD」などで使用されます。株価の情報は以下のデータが存在します。
変数名 | 説明 |
---|---|
Open(始値) | 引日の最初の取引価格。ギャップを分析できる。 |
High(高値) | 取引日の中で最も高い取引価格。レジスタンラインの形成にも使用する。 |
Low(安値) | 取引日の中で最も低い取引価格。サポート来の形成にも使用する。 |
Close(終値) | 取引日の最後の取引価格。 |
Adj Close(調整後終値) | 分割や配当を調整した後の終値。 |
Volume(出来高) | 取引日の中で売買された株式の総数。 |
出来高についての補足
特定の期間に取引された株式の数量を示します。出来高の増減は市場の関心度やトレンドの強さを示します。また、高い出来高を伴う価格変動は信頼性が高く、トレンドが続く可能性がある。
技術分析データについて
株価からわかる基本的な情報はこれで以上になります。この情報を組み合わせて変数を作り、そのデータを株価予測に使用していきます。次は技術分析についてです。
技術分析はザックリ分けると以下の2タイプに分かれます。
- トレンド系指標(順張り系指標)
- オシレーター系指標(逆張り系指標)
この2つを組み合わせることでだましに合わず有効活用できると言われています。※だまし(理論通りの動きとならず反対の動きをすること)
まずはトレンド系指標から見ていこうと思います。他にも指標はありますが文量が多くなるので次回に回します。
トレンド系指標
- 移動平均線: 一定期間の平均株価。
- MACD(移動平均収束拡散法): 短期と長期の移動平均線の差。
- ボリンジャーバンド: 株価の変動範囲を示す指標。
- 一目均衡表:市場のトレンド、サポート・レジスタンス、買い・売りのシグナルを同時に把握できる総合的なテクニカル指標。
- DMI:上昇トレンドと下降トレンドの強さを示し、相場の方向性を判断するための指標。
- パラボリック:トレンドの転換点を示し、上昇トレンドでは株価の下、下降トレンドでは株価の上に点を描く指標。
- エンベロープ:一定期間の移動平均線に対して上下に一定割合だけ離れたバンドを描き、過熱感を判断する指標。
技術分析データ_補足説明
移動平均線 (Moving Average, MA)
一定期間の平均株価を計算し、その期間が過ぎると新しいデータで更新される指標。
- 単純移動平均線 (Simple Moving Average, SMA):指定された期間の株価の平均値を計算。例:5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線
- 指数平滑移動平均線 (Exponential Moving Average, EMA):最近のデータに重みを置いて計算する移動平均線。
MACD (Moving Average Convergence Divergence, 移動平均収束拡散法)
短期のEMAと長期のEMAの差を基にした指標。3つの要素で構成され、MACDラインがシグナルラインを上抜けると買いシグナル、下抜けると売りシグナルとされる。
- MACDライン: 12日EMAと26日EMAの差
- シグナルライン: 9日EMA(MACDラインのEMA)
- ヒストグラム: MACDラインとシグナルラインの差
ボリンジャーバンド (Bollinger Bands)
株価の変動範囲を示す指標で3つのバンドで構成される。株価が上部バンドに達すると買われ過ぎ、下部バンドに達すると売られ過ぎと判断することができる。
- 中央バンド: 通常は20日移動平均線
- 上部バンド: 中央バンド+2標準偏差
- 下部バンド: 中央バンド-2標準偏差
一目均衡表
一目山人さんによって開発された指標。以下の構成と見方をする。
- 転換線(Tenkan-sen):過去9日間の最高値と最安値の平均値。
- 基準線(Kijun-sen):過去26日間の最高値と最安値の平均値。
- 先行スパン1(Senkou Span A):転換線と基準線の平均値を26日先にプロット。
- 先行スパン2(Senkou Span B):過去52日間の最高値と最安値の平均値を26日先にプロット。
- 遅行スパン(Chikou Span):現在の終値を26日後ろにプロット。
- 見方:雲(先行スパン1と先行スパン2の間の領域)を見つける。転換線が基準線を上抜けると買いシグナル、下抜けると売りシグナル。株価が雲の上にある場合は上昇トレンド、雲の下にある場合は下降トレンドを示す。
DMI(Directional Movement Index)
トレンドフォロー型のテクニカル指標。
- +DI(プラス方向性指数):前日の高値から当日の高値の上昇幅を基に計算。
- -DI(マイナス方向性指数):前日の安値から当日の安値の下落幅を基に計算。
- ADX(Average Directional Index):トレンドの強さを示す指標。+DIと-DIの差を平均化して計算。
- +DIが-DIを上抜けると買いシグナル、下抜けると売りシグナル。ADXが高いほどトレンドが強く、低いほどトレンドが弱い。ADXが25以上で強いトレンドとされる。
パラボリック(Parabolic SAR)
トレンドの転換点を示すために使用される。
- SAR(パラボリックSAR):現在の価格に対して、上昇トレンド時には価格の下に、下降トレンド時には価格の上に点を描く指標。
- 株価がSARを上抜けると売りシグナル、下抜けると買いシグナル。
エンベロープ(Envelopes)
移動平均線に基づいて、価格の上下に一定割合だけ離れたバンドを描き、価格がその範囲内で動くと想定する指標。
- 中央バンド:一定期間の移動平均線(SMAまたはEMA)。
- 上部バンド:中央バンドから上に一定割合(通常は2-3%)だけ離れた線。
- 下部バンド:中央バンドから下に一定割合(通常は2-3%)だけ離れた線。
- 株価が上部バンドに達すると買われ過ぎ、下部バンドに達すると売られ過ぎと判断され、逆張りで上部バンドに達した時に売り、下部バンドに達した時に買う戦略を取ることがある。
少し長くなりましたので、ここまでにします。次回はオシレーター系指標とその他の指標について書いた後、コードに落とし込んでいきます。ではでは。